アーカイブ ‘ 2006年 1月

当たり前を積み重ねると、特別になる

テレビをつけたらNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を
やっていたので、先々週に引き続き見る。
今回はパティシエの杉野英実氏。
身一つでフランスに修行に飛んで、地方の菓子店で雑用しながら
週末パリでスイーツ巡り。
一番感動したお店のパティシエに、4年間手紙を書き続け
4年後についに採用となる。
菓子作りの秘伝を学んでやろうと意気込んで行ったけど
なんとレシピや作り方は、学校で教えるものと全く同じだった
というお話。
使っている素材も、高級品ではなく普通の素材。
じゃあ何で美味しかったのか?
それは、普通の素材でも少しでも痛んでいるものは使わず
教科書どおりの焼き方でも、少しでも焼き加減を間違えたら
それは捨ててしまう。
教科書どおりの当たり前のことを、すべて忠実に実行していたから。
どのお店よりも、それができていたからだった、という。
なるほど、と思う。
日本では光通信の営業が有名ですが
あれも、特別なノウハウを実行しているわけではなくて
営業の本で言われているスタンダードなことを
すべてきちんと実行しているだけ。
でも、その実行が難しいから、それができたら一番になれる。
すぐ実行できるハウツーに心惹かれちゃうけど
今自分が知っている手法を、確実に実行していくことが
必要なんだな、と改めて認識させてもらいました。
しっかし、営業で当たり前のことをやって
成績が上がるのはわかるのですが
スイーツでも、当たり前のことを積み重ねることによって
ものすごく美味しい味になるとは・・・
説得力があってびつくりでした。

return top