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スーパーサイズ・ミー

出演: モーガン・スパーロック, その他
監督: モーガン・スパーロック
ジャンル:ドキュメンタリー
お勧め度:★★★★★(見て見て!)
監督自らが実験台になって、マックのハンバーガーを
1ヶ月食べ続けるとどうなるか?という実証実験を記録した
ドキュメンタリー映画。
監督がそんなことをしようと思ったきっかけは
自分たちが144キロ(!)にもなったのはマックのせいだ!
と2人の高校生の女の子がマクドナルド社を訴えたこと。
この訴えは肥満とマック食の関係が
証拠不十分として棄却されましたが
「だったら証明してみようじゃん」と言ってほんとにやっちゃったのがすごい。
「マックが体に悪いのは常識だ。それを毎日食べるほうが悪い」と
裁判で証言するマック。
大統領の名前はわからなくても、ロナルドの名前なら言える子どもたち。
正解に多大なる影響力を持つ業界団体。
「ボーリング・フォー・コロンバイン」のマイケル・ムーア監督を
思わせるような、鮮やかな切り口でスパーロック監督は
アメリカの、特に貧困層がファーストフード業界に
中毒にされ、「搾取」されている現状を浮かび上がらせます。
毎日3食マック食を食べる監督の体も大変なことに。
1週間くらいで7キロ(だったかな?うろ覚えだけど)!も体重が増えるんですよ。
25日目くらいには、ほんとに命に関わるって警告されるし。
医者も、アルコールじゃなくて、食事で
しかも1ヶ月で肝臓がぼろぼろになっていたことにびっくりしていました。
アメリカのマック食なので1食分でも日本以上のものすごい量ではあるんですが・・・
個人的には、アメリカの給食事情
(民間だろうが官製だろうがジャンクフードばっか)がショックでしたね。
自国民ですら(主に貧困層なんだろうけど)平気で犠牲にするのね、アメリカ。
「黄金の羽の拾い方」に、
「ただ漫然と暮らしていると、体制に搾取される(税金をむやみと
 取られる)だけだ」という内容の話しがありましたが
アメリカはそんなもんじゃありませんね。
お金がないなら、絶対くらしちゃいけない国だと思いました。
 

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