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アマンプリ滞在を振返って

スパ夕焼け

↑スパ入口から見た夕暮れ
アマンプリでの滞在を振返ると、人の印象が強く残っています。
レストランで毎回「美味しかった?」と話しかけてくれたおっちゃん、
ティータイムに花輪作りを教えてくれたお姉さんたち、
(こらmac、「おねえさん」と打つと何故に「お姐さん」と変換するのだ)
お部屋を整えに来てくれたお母さん、
レセプションでいろいろ手配してくれたマネージャーの女性
それから、到着時に出迎えてくれたGM、などなどの人々。
「スタッフ」ではなく、おっちゃんとかおねえさんとか書きたい気分なのです。
何故印象に残るんだろうと考えてみると、
型通りのサービスではなく、
自然体で、「自分の言葉で」、
サービスやコミュニケーションが行われていたからだと思います。
ほとんどの人が自宅に来た客をもてなしているかのような
自然体のサービスを受けることができました。
まだ入社?して日が浅いんだろうなという人も1人みかけて
その人はもちろんそんなスムーズにはできていませんでしたが
一生懸命な心が伝わって来ました。
それも教育と現場への権限委譲、そして経験によるものなのでしょう。
それからアマンで興味深かったのは、
ライブラリーでの 「アースダイバー (中沢新一)」との出会い。
この本は、
現在の東京の繁華街がなぜその場所にあるかということは
縄文時代の地理から読み解くことができる
という内容。
すなわち、現在寺社や東京タワー渋谷繁華街などの重要スポットとなっている場所は
縄文時代に海面が上昇して岬となっていた場所。
岬などの水との境界線は死者の世界との境界として
縄文時代が終わった後も、その記憶を残しているという内容でした。
そして、アマンプリが立つ場所も岬。
「ほぼ日」の「今日のダーリン」で糸井氏も、アマヌサについて
あまりに快適だった、それは死者のための安らかな場所をイメージして
作ったからではないか、ということを書いていました。
リゾートに書かせないのは、海や湖、川といった水辺。
または古代の遺跡や、山。
いずれも日常世界とは遠い、死者の世界と接する場所。
江戸時代の冨士講のように、リゾートというものも
死者の世界からエネルギーをもらったり
バーチャルな生まれ変わりを体験する場なんだろうな、と思ったのでした。

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