アーカイブ ‘ 2011年 5月

アンリ手術報告

これまでもちょこちょこ書いていましたが、3月末にアンリが尿道の手術をしました。
雄猫に多い病気のようなので、参考までにことの顛末を。
ちょっと長文です。
(ただ、2ヶ月前からのことなので、細かい処置の内容は記憶違いがあるかもです)
カラーとおむつ姿のアンリ
でも超一瞬の装いでした(詳細下記)
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そもそもの発端は2月末日。
アンリがなんだかやたらとトイレで踏ん張っているけど、あんまり出てないみたい
という日が1日か2日くらいあり、病院に連れていったところ、
「猫下部尿路疾患(LUTD)」という診断。
尿道結石の一歩手前のような症状で、
石ではなくて細かい砂が詰まっている状態でした。
マグネシウムの多いエサをあげているとなりやすいそうですが、
お医者さんによると使っていたサイエンスダイエットはそうでないということで
どうやら体質的なもののようです。
石の種類はいくつかあるそうですが、アンリは酸性に体が傾いてできる
ストラバイトという代表的な種類の砂が詰まっていました。
踏ん張ればちょっと染み出てくるくらいにつまっていたので、
尿道に砂を押しのけながらカテーテルを指して注射器でおしっこを抜き、
さらに注射器から生理食塩水を膀胱に入れて再度注射器で排出、
膀胱を洗浄するという「尿道フラッシュ」の処置をしてもらいました。
確かこの時は、注射器2本分以上のおしっこがパンパンに。
さらに1・2日置いていたら腎臓に負担がかかって、
命の危険もあるということで、早めに連れて行ってよかったと思いました。
処置後に治療食を出してもらって、ひとまずそれで様子見となったのですが
翌日にはまたすぐに詰まってしまって、再度念入りに膀胱洗浄。
その後数日はよくなったのですが、翌週血尿が出てしまい
再度病院へ、という感じでこの辺りは毎日病院に行っていました。
どうやら砂が膀胱に相当たまってしまっていたようで、
膀胱洗浄では砂を洗いきれず、しかも洗浄するたびに
膀胱に負担がかかって腫れてしまい、よけいおしっこが出にくくなる
という悪循環になってしまったようです。
その間、お尻をなめないようにカラーをしたけど
カラーから出た部分のしっぽをなめすぎてはげちゃったりとか、
治療前の鎮静剤の薬うつと履いちゃったりとか、
1日中トイレで踏ん張ってたりとか、
血尿がずっとチタチタしみ出している状態で、かわいそうでした。
(尿漏れ対策でおむつしてみましたが、一瞬で脱がれました)
おしっこが出ちゃうから、布団も毎日洗ってましたし
その間で地震が起きて実家は心配になるし、
今考えると、この辺り結構大変だったな…
尿道づまりって雄猫によくある病気なのですが
体質改善するしかないので、なかなか治療がやっかいのようですね。
尿道フラッシュではなおらないので、
あとは入院して数日尿道にカテーテル刺しっぱなしにしてじっくり洗浄する。
それでもどうしても駄目なら、外科手術で尿道を広げる治療になると説明されました。
ただ、外科手術は、その後尿道からの感染に気をつける必要があるので
できればさけたいとのこと。
で、3月第3週に入院をすることになったのですが、
翌日様子を見に行ったら、どうにも手がつけられない状態で入院中止(汗)
怒ってフーフー状態になってエサも食べず、これじゃあ体がもたなくなる
ということで、カテーテル刺した状態で自宅に連れ帰り
あとは通院して処置するということになり退院してきました。
そういえば、以前別の病院でも怒って手が付けられなくなったことあったっけ…
凶暴化したため、入院ケージから出すにもネットに入れられて出されていて、
網にかかったブリみたいでした(汗)。アンリ、落ち着こうよ…
が、さらに、こちらが寝ている間に、カラーをしながら
カテーテルを食いちぎったようで、朝起きたらカテーテルの残骸が…
慌てて病院に連れて行ったら、尿道の中に食いちぎった先が残っているかも!
ということで、慌てて部屋に帰ってカテーテルの残骸を再度探したり。
もう、大騒ぎ。
結局通院治療も無理ということになり、外科治療決定。
3月27日の日曜日に手術し、水曜日に退院しました。
手術後の入院ではおとなしくしていて、無事傷口がくっつくまで入院できました。
その後は順調に回復、2週間後の4月中旬にはようやくカラーも取れて
すっきりした生活になりました。1ヶ月以上お疲れ様。
手術でお尻の毛を刈ったから、
しばらくはピンク色のおさるのお尻でかわいかったです(笑)
なお、手術後はお尻を清潔にすることが大切ということで、
ネコ砂トイレをやめて、ワンコのようにおしっこシートだけにして
1回ごとに交換する形にしました。
そして先日久しぶりに尿検査のため病院に行ってきました。
回復傾向にはありますが、まだちょっと砂が残っているということで
療養食はライトバージョンを継続することに。
でも日常生活に支障がなくなってよかった。
ネコのおしっこが出ることが、こんなに嬉しくなるなんて自分でもびっくりです。
手術直後は、たとえトイレ外でおしっこしても、
「出てよかったね!」て大喜びでしたもん(笑)
ネコもヒトも日常生活ができる、って本当にありがたいし、大切なことですね。
これからも元気で長生きしてねー
おまけ:またまた最近の2匹
珍しく本棚上で2匹仲良し
アンリのお尻はちょっと毛が戻ってきました。
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眠いアメリ
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あくび
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