アーカイブ ‘ 2007年 11月

怖い絵

怖い絵 怖い絵
(2007/07/18)
中野京子

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ぱっと見は美しいだけの絵でも、時代背景や作者について知った上でみると
ぞっとするような意味がみえてしまうことがある……
ヨーロッパの中世から近世の絵画20点を取り上げて
そんなことを語った本
中には見るだけでも怖い絵も数点あります
確かにぞっとするし、その時代時代ごとの意外な思想が見えたりして興味深い
(明るいイメージのルネサンス期でも、年寄りはひたすら嘲笑の対象だったとか)
ただ、それだけに文章が稚拙で 不気味さが半減してしまっているのが残念
語り過ぎて、ぞっとする感じが損なわれちゃうんですよね…
解説の書としては、なかなか難しいところではありますが
ちなみに、わたしのこれまで一番のぞっとした本は
「ぼっけえきょうてい」です
でも、作者の方がもっと怖いのだと思います(笑
そういう意味では、この本の作者の方は
そんなに怖くない、良い人なのかも知れません

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